EMを酪農に活かす      (EM研究所:畜産マニュアル より)

1.EMを導入する前に
2.基本的な飼育管理は必須条件
3.EMの働きは環境を良くすることが主目的
4.EMとは
5.酪農・肉牛環境における微生物相のバランスと効果
6.酪農・肉牛におけるEM活用のメリット概念図

7.EM1の活用方法(概略説明)
 
酪農におけるEM活用の一例
 肉牛におけるEM活用の一例
8.EMボカシ(EM発酵飼料)の作り方と使い方
 EMボカシを作る材料
 EMボカシの作り方
 EMボカシの使い方
 EMボカシの給与方法・散布方法
9.EM活性液およびEM5の作り方
 EM活性液の作り方
 EM5の作り方
 EM活性液とEM5の使い方
10.EMセラミックスとEMの飲水投与


     
1.EMを導入する前に
EMが畜産に利用されて、15年以上たちます。当初は悪臭を抑制する目的で使用されていましたが、数多くの畜産農家が利用する中で様々な効果が出てきました。
生産性の向上、畜産物の品質向上などの家畜に対する直接的な効果と、悪臭抑制、家畜糞尿の有効利用などの間接的な効果の2つがあげられます。
この間接的な効果が、環境問題解決にとって重要なカギとなります。
畜産業におけるEM利用の真価は、環境保全型農業ができ、自己完結(リサイクル)型、永続可能なシステムを確立させることです。
例えば、EMが介在することによって家畜糞尿(有機物)を農地へ省力的に還元でき、家畜糞尿(有機物)の持つエネルギーを有効利用し、土壌に起こる障害を抑え、土壌の肥沃化を図ることが可能となり、草地に還元すれば、化学肥料を使わなくても草地の優良化が図られます。

 本来、畜産業といえども農業の一部である以上、土から離れた畜産はあり得ない事を再認識しなければなりません。
「卵は、鶏が産むのではなく、土が生むのである」「牛乳は、乳牛から搾るのではなく、土からとるのである。]という言葉が有るように、すべての生物は土から生産される有機物によって生かされているのです。
 従って、土台となるのは土であり、土とリンクしていなければ将来にわたっての畜産業の発展はありえないと考えています。 

     
 2.基本的な飼育管理は必須条件
家畜の健康管理やストレス管理は必須。
出来るかぎり飼育管理の環境を改善する必要があります。


     
 3.EMの働きは環境をよくすることが主目的
EMは生き物です。ただ散布さえすれば求める効果がでるものではありません。
EMが働きやすい環境づくりも同時に行う必要があります。
EMを使用することによって、飼育環境を自然に近い状況に改善することができます。
その視点に立ってEMを使用することが、より一層の効果を導き出すために重要となります。
     
 4.EMとは
EMとはEffevtive Microorganisms(有用な微生物群)の頭文字をとった略語のことです。
EMは、琉球大学農学部の日が照夫教授が解発したものです。
 EMは空気の嫌いな嫌気性菌と空気の好きな好気性菌などの働きの異なる乳酸菌群・酵母群・光合成細菌群・発酵系の糸状菌群・グラム陽性の放線菌群等を複合培養したものです。これらの微生物は自然界にひろく生存しており、ほとんどの菌種が食品加工などに利用されていますので、人畜無害です。
 EMは解発以来、微生物土壌改良材として水稲・野菜・果樹などの栽培に利用され、収量・品質向上などに活用されてきましたが、糞尿の悪臭公害問題を抱えた畜産業でも、悪臭抑制に大きな効果を上げることが確認され、急速に普及が進んできました。
 現在では悪臭抑制効果だけでなく、家畜の病気やストレスの軽減・乳質・肉質・卵質の向上、ハエの発生軽減、牧草の増収、サイレージの品質向上など、様々な効果が確認されています。

     
 5.酪農・肉牛環境における微生物相のバランスと効果
 土壌及び生活環境には多種多様な微生物が存在しています。人間は昔から有用な微生物を利用して食品加工などをしています。例えば酒、味噌、しょうゆ、チーズ作りなどで、乳酸菌・酵母菌・麹菌などを利用しています。
 また反対に、自然界には動植物に病原性のあるフザリウムや大腸菌などの微生物も数多く存在します。
 大部分の微生物は、本来動植物に対して無害ですが、そのおかれた環境条件により有害作用を起こすものがあります。 例えば講師の肺炎や下痢の多くは、環境条件により常在菌が起病力を発揮し発病したものと考えられています。このような菌は「日和見菌」と呼ばれ、有害菌が優勢になった環境で害を及ぼします。
 従って、個々の微生物の性質ではなく、微生物の群としての組成が重要になります。
微生物群の中に有害菌が多ければ、微生物群全体が有害な存在となり、逆に、有用菌が多ければ群全体が有用な存在となり得るわけです。
 実際には、群全体の中の有用菌、あるいは有用菌の絶対数は少なく、わずかな微生物のバランスでその方向性が決まってしまいます。また一般に有用菌より有害菌の方が繁殖力が旺勢であり、通常の環境下では有害菌の働きが勝るため、悪臭の発生hや病気の原因となるわけです。
 例えば、生ごみなどは腐敗菌によって腐るのが一般的であり、排出された家畜糞尿も腐敗の方向に向きます。ところが、ここで有用菌が優占する環境を作ると、生ごみや家畜糞尿なども腐敗ではなく有用発酵へと進むことができます。
 これは悪臭の出ない発酵した状態であり、EMのような有用菌を増やすということによってこのような状態を作り出すことができるのです。

     
 6.酪農・肉牛におけるEM活用のメリット概念図
     
 酪農      
 7.EM1の活用方法(概略説明)
     
 肉牛      
       
 8.EMボカシ(EM発酵飼料)の作り方と使い方
 EMボカシ(EM発酵飼料)への添加方法とは?
EMボカシとは、米ぬか、フスマなどの有機物をEMで発酵させたものです。
EMの中の、主に乳酸菌、酵母が働いて有機物を発酵させ、その中で増殖した各種の菌やその生成物が、腸内細菌の バランスを整え、家畜の体調を良好に導き、増体率を向上させます。さらに腸内で発生する還元物質(悪臭の元)を 減少させ、家畜糞尿自体の悪臭をもとから抑える働きをします。
EMボカシを作るには、米ぬか、フスマを材料にするのが基本となっていますが、EMで発酵出来る有機物、 例えば配合飼料を材料に用いることも可能です。 ただし牛に与えるので動物性の材料は使用できないことは当然です。
さらにEMボカシの飼料への混入率は、目安としての許容量(別記参照)を示しましたが、経済的に考えると家畜の状態が良く、また悪臭がなければ量を少なくすることも可能であり、また悪臭のある場合はその量を多くすることも必要です。
このEMボカシは誰にでも容易に作ることができますが、EMボカシの良しあしにより効果に差が生じますので十分注意してください。出来の悪いEMボカシは、家畜に対して悪影響をおよぼすことがありますので、絶対に与えないでください。
     
  
EMボカシを作る材料(一例)
 米ぬか  100kg  新鮮な物 古くて酸化している物は望ましくない
 (米ぬかだけを材料とすると固まりやすいので、フスマや配合飼料などを入れる) 
 フスマ(一般フスマ)  100kg
 EM1  400ml  
 糖蜜  400ml  
 水   40L  お湯2Lは、水4Lに含まれる(水道水の場合は一晩汲み置きして、塩素を取り除く)
 20L  水分調整用の水       (水道水の場合は一晩汲み置きして、塩素を取り除く)
     
 
EMボカシの作り方
 @400mlの糖蜜を2L程度の熱湯を加えて溶かします。
  糖蜜は水では溶けにくいため、熱湯を使います。
  熱湯の使用料は水の使用料に含めてください。
  ※篩糖蜜や品質の悪い糖蜜を使う場合、この時点で煮沸して雑菌を死滅させたほうがよく発酵します。

 Aこれに38Lの水を加えて100倍の糖蜜希釈液を作ります。
  その糖蜜希釈液が40℃以上でないことを確認してから、EM1を40ml加えてEM・糖蜜100倍混合希釈液を
  作ります。
  ※この希釈液は、米ぬかなどの主材料と混ぜ合わせる3日程前に作るとEMの活性度合いが高くなります。
   余裕がなければ当日でも良いです。

 B最初に材料の米ぬか100kgとフスマ100kgをよく混ぜ合わせます。その後EM糖蜜混合希釈液を
  ジョウロなどで加えながら  水分が均等になるように良く混ぜ合わせます。
  その時、全体の水分が30〜40%になるように、混合希釈液を加える量を加減します。
  水分を加え過ぎると、その後に調整しにくいので、EM・糖蜜混合希釈液を20Lくらい加え、状態を確認しながら
  残りを徐々に入れてください。
  
【注】
 1)水分の目安は混ぜ合わせた材料を強く握った時、団子になる程度で、触ると壊れるくらいの状態です。
 2)水分が過剰になると腐敗になる場合があり、逆に少ないと発酵が進まないので、十分注意してください。
 3)水分は混合希釈液で十分足りると思いますが、足りない場合は、水分調整用の水20Lで加減してください。
  逆に多すぎた場合は、米ぬかを足すなどして全体の水分量を調整してください。
 Cそして、出来上がったものを厚手のビニール袋に入れ、口をしっかりと閉めます。
  また、これと同じに密閉条件を設定できるものであれば、ビニール袋にこだわらずに、大型にポリドラムでも
  かまいません。
【注】
 1)薄いビニール袋の場合、破れやすく空気が入る恐れがありますので、厚手のものを使用してください。
   薄手のビニールを使用する場合は2〜3重にして使用してください。
 2)ビニール袋等で密閉して、直射日光の当たらない場所で発酵させます。
 3)ポリドラムで発酵させる場合、材料を筒一杯に入れてください。
  隙間があるとうまく発酵できないことがあります。
 4)袋や容器は2〜3日以内に使いきれる量のボカシが入る大きさが最適です。

D発酵期間は21〜40日が標準です。
 牛の場合は21日以下のボカシを与えない方が良いです。 また、積算温度600℃を目安にします。
 ただし10℃以下の気温の場合は積算しないでください。また、ボカシの温度が50℃以上にならないように
 注意してください。袋に穴があいて空気が入ると50℃以上になる場合があるので注意してください。

      積算温度の例
        (平均気温が20℃の場合)
          20℃ × 30℃ = 600℃

E発酵は気温が20℃〜40℃のところで行ってください。
 EMボカシの発酵適温は25〜35℃です。 冬季などの気温が低い時期は、古い保冷庫のような倉庫で加温して
 ください。

FEMボカシ完成の判定基準は、pHが5以下であることに加え、甘酸っぱい発酵臭がして、また良い芳香臭が
 することです。いやな腐敗臭がすれば失敗です。
 また、表面に白いカビが発生したEMボカシは飼料用には不適です。
 堆肥の発酵用や畑作などにお使いください。
 青カビや黒カビが発生すると失敗です。
 堆肥に混ぜて処分し、牛に与えないでください。

GEMボカシの保存は、仕込み状態のまま嫌気状態を保ち続けて保存します。
 密閉状態が保たれていれば、約3ヶ月程度保存が可能です。
 ただし、一度開封したボカシは、保管時に密閉を保つことはモチロンのこと、遅くとも1週間以内に使いきってください。

H出来上がったEMボカシは、できるだけ新鮮なものを給与した方が効果的ですので、毎月計画的に1ヶ月以内に
 与えられる量を、2〜3日に使いきれる量の大きさの容器に小分けして、作成することをおすすめします。

I大量に作る場合は、大きな容器や木枠などで作ることもできます。
 その場合、ビニールを3重ぐらい重ねて、上部に石などの重しを置きます。
 空気が入ると高温になりますので温度管理には注意し、50℃以上には上げないでください。
     
       
 EMボカシの使い方
■EMボカシ給与量の目安
種別  段階  ボカシ給与量(/日) 
 肉用牛        哺育・育成  約30〜50g/頭
 肥育期(ホルスタイン)  約30〜50g/頭、肉色などで判断するが、肥育中期以降が与えないほうが良い
 肥育期(和牛・F1)  30〜50g/頭、肉色、サシの状態などで判断するが、肥育中期以降は与えないほうが良い
 繁殖牛  約30〜50/頭
 乳牛  搾乳牛  約50〜100g/頭
     
 注1:即効性を期待して過剰給与することは禁物です。 微生物過多になる恐れがあります。
 注2:地域によち肉質の嗜好性が異なったり、飼料の違いがあるので、実施例を参考にして自分の飼育状況に
   合った給与方法を見つけ出す必要があります。(実例についてはお問合わせください)
     
 EMボカシの給与方法・・・飼料に混ぜて与える      
 床への散布
 徹底した床面改善
 床面が、コンクリートの場合、今まで使用していた敷料などを取り除いて清掃し(殺菌消毒は必要に行い、
 その後水洗いも必ず行う)、濃度の高いEM活性液の10倍希釈液を床面に1uあたり約1?散布します。
 乾燥後、さらにEMボカシを床面が見えなくなる程度に敷き詰め(1uあたり100g)、その上から新しい
 敷料を敷いてください。
 これはコンクリート床などに棲みついている腐敗菌を抑える方法です。
 敷料をあまり使わない牛床の場合は、EMボカシは使わず、掃除で洗い流す際にEM活性液を使います。
 (EM活性液については別記:EM活性液の作り方を参照)
 床面が土の場合は、敷料などを取り除いた後に、EMボカシを床面が見えなくなる程度に敷き詰め(1uあたり100g)
 その上から新しい敷料を敷いてください。
  ※ポイント
   床に撒くEMボカシに多孔質の是おライト、EMXセラミックス、炭などを混ぜます。
   混入割合は、EMボカシ材料全体の1%程度です。
   多孔質のものは、EMの住みかになり、EMの繁殖が安定し、家畜糞堆肥の品質を上げることも期待できます。

     
 9.EM活性液およびEM5の作り方
 EM活性液およびEM5の畜舎内外の散布方法とは?
EM活性液とは、糖蜜を餌(栄養源)にしてEM1を活性化させた液です。
EM5は、糖蜜の他に食酢と焼酎を混ぜて発酵させたものです。 この活性化させた液は、EM1とまったく同じものでは
ありませんので、特定の条件下でEMの代りにコストダウンを図る目的で使用します。
 EM活性液は、EMボカシと同じように主に乳酸菌と酵母などの比率が高くなっています。 
これらの菌は発酵力が高く、また腐敗菌を抑える働きがあります。
EM5も同様にアルコールや酢酸、それらから作られるエステルなどが、悪臭抑制効果を発揮します。
 従ってこれらを畜舎内外に散布することにより、悪臭を作り出す腐敗菌の活動を抑える働きがあります。
 この散布は畜舎のEM密度を高めることが目的であり、定期的に散布する必要があります。
その回数は、導入当初の1〜3ヶ月は3日に1回の割合で行います。 ただし、悪臭抑制効果が出れば畜舎のEM密度が
あがったと考え、散布回数を減らしていくことができます。
 導入時期は、いつでもよいのですが、適期としては気温が上昇し始める春先(2〜3月)です。
気温の上昇に伴い腐敗菌の密度も高くなるので、その前にEMを優占させるようにします。
散布場所については、畜舎内は天井から床面、尿溝まで行い、畜舎外においても糞などが溜まり腐敗臭がする場所は、
堆肥舎周辺、また周囲の土壌にも行うと効果的です。
 「EMボカシの飼料への添加」と「EM活性液の畜舎内外への散布」は平行して行うことが基本です。

     
 EM活性液の作り方
 ここでは、基本的な10倍活性液を説明します。慣れてくれば、糖蜜の量などは加減してもかまいません。

EM1   1L
 糖蜜  1L
 水(塩素のない水)  8L  ※水道水の場合は1晩汲み置きして塩素を取り除いてください

 1)1Lの糖蜜を3Lの熱湯でよく溶かします。
 糖蜜は溶けにくいので、熱湯を使います。
  ※古い糖蜜や品質の悪い糖蜜を使う場合、この時点で煮沸して雑菌を死滅させた方がよく発酵します。
 
 2)その後水を5L入れて、糖蜜希釈液を作ります。
  この糖蜜希釈液が40℃以上でないことを確認してから、EM1を1L入れてよく混ぜます。 
  合計10LのEM・糖蜜混合液ができます。

  3)それを密閉容器(ポリ容器など膨張しても大丈夫なもの)に入れ、1日の温度変化(最適気温25〜30℃)が
  少ないところに置く。
  ガラス容器は破裂することがあり、危険ですので使用しないでください。 EM1の10Lポリ容器が適しています。
 
 4)1〜2日経つと発酵し始め、ガスが発生してきます。
  容器がふくらんできたらガス抜きをし、その後、再度容器がふくらんだら出来上がりです。
  出来上がりの日数は、夏場で3〜4日、冬場で10〜14日前後が目安ですが、地域によって異なりますので
  十分観察してください。
 
 5)出来上がりの判定基準は、甘酸っぱい発酵臭です。
  また、pHは、4.0以下です。
  保存期間は約1ヶ月可能ですが、出来るだけ早く使いきってきださい。
  保存場所は、1日の温度差の少ない納屋などが適しています。

  
     
 EM5の作り方
 EM1 1L   
 糖蜜 1L   
 食酢 1L   注:食酢と焼酎の代りに「AL−V」を使用してもよい。
   この場合は水:糖蜜:ALV:EM1=10:1:1:1 
 焼酎 1L 
 水 10L  注:塩素のない水 (水道水を使用する場合は1晩汲み置き、塩素を取り除いてください)
 作り方はEM活性液に準ずる。
     
 EM活性液とEM5の使い方
 @散布場所
   畜舎内(床・壁・天井・糞尿溝)に動力噴霧器などで全体に散布します。
   畜舎外で糞尿などが固まり腐敗臭がする場所、堆肥舎およびその周辺、周辺の土壌に散布してください。
   家畜に直接かかっても問題ありません。
    ※冬期は、家畜に直接かかると風邪をひく恐れがあるので注意してください。

 A希釈倍率と散布量
  EM活性液を100倍に希釈し、1uあたり約1L散布します。

 B散布回数
  EM使用開始当初の1ヶ月間は、3日に1回程度散布します。
  その後、悪臭が緩和されれば、月に1回の散布回数に減らします。さらに、悪臭が緩和されれば希釈倍率を
  500倍程度に薄くしてもかまいません。

 C噴霧装置を使う
  畜舎に噴霧装置が設置されているところでは、それを使用することも可能です。
  その場合は、1000倍希釈液が標準です。
   ※噴霧装置使用前に清掃しないと、EMによって配管内の汚れが溶解し、目詰まりすることがあります。
   ※以前に使った消毒薬などが残っていないことを確かめ、十分水洗いしてから使用します。

  〈濃いEM活性液で徹底した散布〉
  畜舎内外の悪臭発生場所にEM活性液の50〜100倍希釈液を、悪臭が消えるまで3日間隔で徹底散布して
  腐敗菌よりEMの優占度を高める方法です。
  ただし、濃い濃度の場合は、家畜の目に入らないように注意してください。

     
 10.EMセラミックスとEMの飲水投与
@EMセラミックスとは、EMあるいはEM−Xを粘土に浸潤させて焼き上げたセラミックスのことです。
   EMセラミックスを水にいれることにより、水のクラスターを小さくし、EMが持つと言われる抗酸化力
   の情報を水に転写することで、水の性質を良くし、家畜に対して様々な良い効果を与えることが期待できます。

 A飲水1tに対して、EMセラミックス1kgの割合で、飲水タンクや井戸の中に吊るします。

 B飲水タンクがない場合は、EMセラミックス入りのろ過装置を配管することにより同様に効果を上げることができます。


 CEM−XセラミックスパウダーをEMボカシ作成時に0.1%程度添加すると発酵が安定します。
     
  EM希釈液の飲水投与

  EM1を1000倍の割合で飲水に希釈します。
  この希釈液は、1〜2日以内に使いきってください。
     
       
       
       
       
       
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